設備運転状況における環境安全性に関しては、公害防止基準はすべての項目で安定的に遵守されている。施設安定性に関しては、発電によるCO2削減等は、プラスチックごみの組成割合やCO2排出係数の関係で多少の変化はあるものの、高水準かつ安定的に推移している。計画外停止が生じた点については、さらなる安定運転への改善に期待する。
焼却残渣資源化状況については、焼却残渣の資源化も引き続き順調に実施され、スラグや有用メタルの有効利用が高度に進み、埋立処分量ゼロを達成していることは高く評価される。
経営状況については、監督報告書は「無限定適正」であり、健全な経営がなされている。今回は詳細なコスト分析が行われ、分析結果をもとにしたさらなる効率化に期待する。
その他、地域への貢献については、昨年度評価における指摘を受けて、災害時のBCP(事業継続計画)の策定に着手したことは評価される。環境教育の一環としての見学者の受け入れや、地域活動への参加など努力が認められるが、平塚市等との連携や地域への情報発信などにより地域に愛される施設を目指してほしい。
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