設備運転状況については、公害防止基準の遵守、発電や熱利用によるCO2削減等は、昨年度と同様に高水準かつ安定的に達成されている。計画外停止が生じた点は、原因究明と対応についてさらなる改善に期待する。
焼却残渣資源化状況については、焼却残渣の資源化も順調に実施され、スラグや有用メタルの有効利用が高度に進み、埋立処分量ゼロを達成していることは高く評価される。
経営状況については、監督報告書は「無限定適正」であり、昨年度より黒字幅も多くなり、健全な経営がなされている。さらなる効率化に期待する。
内外とのコミュニケーションについては、平塚市との日々の運転状況、モニタリング結果等の定期的な情報共有など、良好に行われている。トラブル発生などの緊急時における迅速な対応のための体制整備をさらに充実化させる必要がある。
地域への貢献については、見学者受け入れによる環境教育、地域活動への参加、売電収入の一部還元、アジア新興国からの視察者受け入れなど、多様な貢献がなされている。地域への信頼を得るためにも、市民への広報などを強化することが期待される。
今後、上記の指摘や提言を踏まえて、短中期的な事業計画目標を設定し、PDCAによる継続的な運営改善につなげていき、「ひらつかモデル」として広く認知されていくことを望む。 |